泌尿器のがん|新羽駅の泌尿器科・内科|本田泌尿器科・内科

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泌尿器のがん

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前立腺がん

前立腺がんは男性に特有で40歳以降に発生し、年齢が上がるとともに増えていきます。初期には自覚症状がほぼ無いため、かつては骨に転移し足や腰の痛みをきっかけに進行した状態でみつかるケースも少なくありませんでした。しかし近年はPSA(前立腺特異抗原)というマーカー検査により血液検査で見つけて、早期のうちに診断・治療ができるようになってきています。(横浜市ではがん検診の一つとして力を入れており、横浜市在住で50歳以上の男性は受けることができますのでご利用ください)。
前立腺がんは、一般的には進行が遅く、自覚症状もないまま天寿をまっとうすることもありますし、がんと診断しても治療せずに経過を見ることさえあります。しかしその一方で、悪性度が高く進行の速い例があるので、的確に診断することが重要です。治療は手術(ロボット手術が増えています)または放射線治療が根治のために必要ですが、完治は期待できないものの抗男性ホルモン治療の有効性は高く、前立腺がんで亡くなる方は少なくなっています。当院では近隣の病院と連携して早期発見に努めており、最適な治療を受けることができるようにしています。

膀胱がん

膀胱がんは、無症候性血尿(目で見て赤や茶色の尿以外に症状がない)が特徴です。一度血尿が出た後、数年も無症状のこともあります。その一方で膀胱炎と似た症状(頻尿、残尿感、排尿痛)をきっかけに見つかることもあります。男性に多く(女性の約3倍)、高齢になるほど増えて悪性度が高くなる傾向ですが、若年での発生もみられます。喫煙との関係は強く、喫煙者は非喫煙者に比べ膀胱がんのリスクが約4倍です。悪性度や浸潤度が再発と生命予後に大きく影響するので早期発見は重要です。治療は非浸潤がんに対しては内視鏡手術を第一選択とし、BCGや抗がん剤による治療を併用したりします。再発は少なくありませんが定期的検査によってリスクを軽減できます。浸潤がんの場合は原則として膀胱摘出術をおこないます。

腎盂・尿管がん

腎盂・尿管の粘膜(尿路上皮)より発生するがんが腎盂・尿管がんです。腎盂と尿管は上部尿路と呼ばれ、それぞれの治療法に差はあまりなく、一般的に腎盂・尿管がんという1つのグループとして考えます。発生頻度は比較的稀で膀胱がんの約1/20です。最も多い症状は無痛性の肉眼でもわかる血尿です。尿管結石と似たような背中や腰、わき腹などの痛みが現れることもあります。腎盂、尿管、膀胱は尿の通り道としてつながっているので、腎盂・尿管がんがあると膀胱にも発生することが時々みられます。男性と女性を比べると4:1で男性に多く、50〜60代で発症し、高齢になるほど発症頻度が高くなり、リスク因子の第一は喫煙と考えられています。治療は腎・尿管・膀胱摘出術が第一選択で腹腔鏡手術が増えています。

腎細胞がん(腎がん・腎臓がん)

腎臓の尿細管上皮細胞から発生するがんを腎細胞がん(腎がん・腎臓がん)といいます。初期に症状が出ることは稀で、人間ドックなどの超音波検査などで偶然発見されるケースがほとんどです。転移したがんを調べていくと原発巣が腎細胞がんであることも少なくありません。進行すると血尿、腹部のしこり、背中や腰の痛み、発熱、食欲不振、貧血など様々な全身症状が現れます。好発年齢は50〜70代で男性に多く、高齢になるほど発症頻度が高くなります。治療は手術が第一選択で、大きさが小さい方が再発率は低くなります。また、がんが大きくなければ腎臓を残すこともでき、内視鏡やロボットによる手術により体への負担は軽減されてきています。転移・再発が起こると確実な治療法で確立したものがなく根治は難しくなります。原則として手術後は長期間の経過観察が必要となります。

精巣腫瘍

精巣腫瘍は、男性の精巣(睾丸)の杯細胞から発生します。無痛性の精巣のしこりや腫れで気づくことが一般的で、20~30代の若い世代を中心にみつかります。治療のための第一歩は精巣摘出術です。その上で組織型と進行度などから治療計画を立てます。リンパ腫や肉腫のこともあり、これらは治療法が精巣腫瘍と異なります。いずれにせよ早期発見がよいので気になったら受診して確認しましょう。リスク因子は停留精巣(精巣が陰嚢に下りきっていない)で、一般男性に比べて発生率が3~14倍高くなることがわかっています。また反対側の精巣にがんが発生する可能性もあったり、数年後に再発が見つかることもあるので治療後の経過観察は重要です。

陰茎がん

日本人男性の悪性腫瘍の1%未満で、後発年齢は60歳以上です。主に陰茎亀頭部と包皮に発生する皮膚がんです。原因は慢性炎症・包茎・パピローマウィルス・喫煙などがあげられます。治療の主体は手術となります。